全日本概要
eSailing全日本選手権選手権は今回で3回目の開催で、過去2回はKG-R 選手が2連覇を達成している。
全日本王者のタイトル、認証プレイヤー(サブスクリプション1年間無料)をかけて日本中のトッププレイヤーが参戦してくる。
全日本は予選、本選の構成となっている。本選にはVRIの青レースで数ヵ月に渡って開催される日本ランキングから上位10名がシード権で進出し、予選から9名(今回はシードが2名辞退したので11名)が進出できるフォーマットになっている。
エントリーリスト
レース内容
レース画像はJSAFによる配信のスクリーンショットを利用しました
配信動画はこちら
1R-Laser
1R目はLaserで行われた。海面は右有利かつタックロスが大きい艇種なので、上スタートを決めるorペナルティスタートでフレッシュを取ることが求められた。
※ペナルティスタートはVRI特有のスタート方法で、スタート前にペナルティを履行することでスタート直後からポートで右に展開することができる。
ペナルティスタートはFlying_BOSS 選手のみが選択。強風のレースでであったのでスタート直後の伸びも良く、スタート直後から上スタート艇団に差をつけた。
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画面奥の水色艇がFlying_BOSS 選手
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Flying_BOSS 選手が見事なスタートで右に向かう一方で下1スタートをしたのは2連覇中のKG-R 選手だった。強風で減速しつつもタック数を抑えて2位での回航となった。
1上で特に気になったのはiwaryo 選手だった。スタートでぶつかりペナルティを履行するも、しっかりとシフトに合わせた走りで1上シングルの回航。2上もシフトに合わせて3位でのフィニッシュとなった。シフトに合わせて走る、基本中の基本だが、実のところ実行できる選手は少ない。これができるだけで全日本Topクラスの仲間入りできる。iwaryo 選手は今大会通してシフトに合わせて走りゲインする場面が多く見られた。
1R目1位はペナルティスタートを決めたFlying_BOSS 選手
2R-49er
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海面は上スタートが有利
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soken4626 選手がスタートを決めて有利なポジションを獲得した。soken4626 選手にバウをだされたものの、そのすぐ下の艇団も有利なポジションである。
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| バウを出したsoken4626 選手 |
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2R目で注目したいのはDNS-Yuko/600円 選手のコースだ。
艇団がブローを求めて左展開するなかで、いち早く大きな右振れに気づき右展開しビッグゲインに成功。2上でも右振れを掴み1位に浮上。打開に成功することができた。
スタートを決め、1上1位回航だったsoken4626 選手は2位フィニッシュとなった。同大学の仲間ということもあってカバーをしにくい状況だったのかもしれない。
3R-J70
左振れのブローが大きいので下展開有利のレースかと私は判断した。
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| スタート直後 |
DNS-Yuko/600円 選手とsoken4626 選手が下1,2、一方KG-R 選手が右展開をした。
DNS-Yuko/600円 選手とsoken4626 選手はスタート後、ポートでヘッダーが入るまで伸ばした。ヘッダーが入り、左展開していた艇団が続々と返していった。その後、左振れが入りはじめて最後のアプローチとなるが、このアプローチのタイミングが2人の勝敗を分けた。
このときの左振れはほんの入りはじめで、返したタイミングよりも、もう少し我慢することでさらに大きなゲインを獲得することができた。実際には振れが入りはじめたタイミングで返してしまったことでKG-R 選手に差をつけることができなかった。
スタートでDNS-Yuko/600円 選手はsoken4626 選手よりわずかに出遅れた影響でKG-R 選手よりペナルティを受けた。一方でsoken4626 選手は前を切ることに成功した。
たまねぎにん 選手も同様に早く返してしまったがためにペナルティを履行している。
逆にTaMiYuSuKe 選手は最後のアプローチでレイラインまで出しきりゲインに成功した!
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| レーンが余っているのでもったいなかった |
2下ではsoken4626 vs KG-Rが勃発した。
1v1のセオリーで攻め、みごとKG-R 選手が1位となった。
4R-Nacra
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| アウターが下がっているので下からだと返せない、難しい海面 |
下から出していち早くリフトに乗り、最大ゲインを獲得できるポジションで返せるかがポイントとなった。
1上1位はDai-chan 選手だった。
ファーストタックがやや早く、その後2タックを打つことになったがその他は文句無しのコースで1位。
しかし、直後のダウンウィンドでmuimui 選手からの攻撃を交わしきれず順位を落としてしまった。muimui 選手はそのまま1位フィニッシュ
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| 1上1位のDai-chan 選手 |
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| muimui 選手によって不利なマークを回航させられる |
5R-F50
5R目は賛否両論の大人数F50だった。その理由は後述する。
このレースでは事件が発生した。KG-R 選手がリコールをしてしまった。悪いことに運営艇がスタートラインよりも左側に位置していたので、KG-R 選手のリコール解消が大幅に遅れる事態となったのだ。運営の不手際ではあるものの、ゲームを相当熟知していなければ起こりうる事案であるので責めることはできない。
レース自体はiwaryo 選手がフルスピードスタートをしてトップ回航、すごい!
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1位回航をするiwaryo 選手
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その後も素晴らしいコースを引き、見事1位を獲得した。
王者決定レース
ここまでのリザルトは以下の通りだ。
上位は点差が離れてないので誰でも優勝を狙える位置であった。
王者決定レース1R-J70
10名でのレースなのでとにかくミスをしないこと、無駄なタックをしないことが求められるレースだった。ホープレスに入ってしまう、無駄なタックをしてしまう艇から脱落していく。
全日本Top10ともなるとさすがのスタートだった。何艇かバウが下がってしまったりペナルティを受けているが、スタートを決めた艇はバウが揃っている。スタートでのスピード差がつきにくいJ70はバウの揃ったスタートが良く見られる。
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スタート直後
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スタートを決めたあとはファーストタックを打てるかどうか?がポイントとなる。
下の画像の真ん中の4艇に注目すると 、振れの入りかた次第だがタックを返すことができるのは下1のiwaryo 選手か上1のJPN985 選手だ。
挟まれている2艇は生殺与奪の権を他人に握られてしまっている。
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| 次第に下振れが入ってくる艇団 | | | |
少人数のレースで重要なのは「何回目のタックで勝負を決めるか?」というコースプランである。
今回のiwaryo 選手の場合だと下1のポジションを取ったので、ファーストタックあるいはサードタック(左振れ)でゲインを確定させるプランになっているはずである。
逆にJPN985 選手は上側にポジションを取っているのでファーストタックでは下受け、セカンドタック(右振れ)でゲインを確定させるプランとなるはずだ。
実際にはサードタック以降、つまり3回目以降の振れは通常の画面では確認が難しいので1回目と2回目どちらの振れがより有利になるのか?を考えてスタート位置を決める。3回目以降のプランは走りながら考える。
今回のレースでは2回目の右振れが支配的だったため、JPN985 選手が1位を獲得することができた。
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| 1位のJPN985 選手 |
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王者決定レース1Rを終えてのリザルトは画像の通り
上位三名が叩いたのでより混戦模様となった
王者決定レース2R-49er
続いてのレースは49erで行われた。艇の特性上、フルスピードでラインを切れるか?フレッシュを得られるか?が重要だった。
スタートは右振れで左海面の方がスピードがでる状況だった。
右振れの影響か上側が人気となり上側艇団が思うようにスピードを出せないなか、下側でmuimui 選手がフルスピードに近い形でジャストスタートをした。
他艇よりスピードがある状態でヘッダーに向かうことができたmuimui 選手はそのままゲインを確定させ1位を獲得!!
1位を獲得したことによりmuimui 選手は2位と5ポイント差、3位と7ポイント差をつけて最終レースを迎えることとなった。

王者決定レース3R-F50
最終レースはF50 !!
左振れなので真ん中、上側でフルスピードで出られたやつが勝てます!
スタート直後!
点差があるmuimui 選手は下側2番目からローリスクでスタートしました
スピード差でVegas 選手が1位回航!
そして、muimui 選手は3位回航でした。
2位回航のiwaryo 選手が優勝するためにはこのマークでmuimui 選手を潰しておくのが良かったのですが潰さず。
その後も何回か潰すチャンスが訪れましたがすべてスルー。
んー、紳士!
観客目線としてはレースを盛り上げて欲しいところでしたけど笑

muimui 選手は2位、iwaryo 選手は3位でフィニッシュ!

点差をさらにつけてmuimui 選手が堂々の優勝!
2位にはsoken4626 選手、3位にはiwaryo 選手がランクイン!
今回も熱い戦いが繰り広げられたeSailing全日本選手権
来年はどのようなドラマがあるのでしょうか?
楽しみですね
以下、ひとりごと
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大人数のF50について
大人数で行うF50の問題点はスタート時に混み合い、ラフィングで簡単にペナルティを受けてしまうこと。ヒッチマークでも同様に混み合いペナルティ合戦となることである。
艇関係のコントロールはプレイヤースキルの1つであるものの限度がある。19人のF50で艇の動向を管理するのは至難の技で、スタート直前にどのような動きになるのか見切るころには身動きできない状態となることがほとんど。
そのなかでスタートできるかどうかはプレイヤースキルに起因するものもあるが運の要素が非常に大きい。
レガッタでは大人数でのF50が勝負の勝ち負けに大きく影響する。
運良く上位を獲得することができた選手はカットレースを他のレースに当てることができて、運悪く勝てなかった選手はF50がそのままカットレースとなる。
レガッタのなかで突然ギャンブルをしなければならない。だから大人数のF50は嫌われる。
一方でセーリングの基本はリスクヘッジ!というセーリング原理主義者たちの擁護も存在する。
個人的な意見では、他でカットレースを作ってしまってはいけないという状況を作ってしまうレースはあまり好きではないので違う艇種にして欲しいと感じる。
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気になるのは全日本選手権規模の縮小
2020年に初開催後、年々出場者が減ってしまっている。
今年度に限っては私の広報もできなかったので責任を少し感じてはいるが影響は微々たるものだろう。
2020年はコロナ禍+無料ということもあり予選フリートが3つ必要なほど参加者がいた。
2021年はエントリー有料+JSAF会員が必要になった 。予選フリートは2つ
2022年はエントリー有料+JSAF会員が必要。
予選フリートは1つだが、11/14で本選進出。
今年は昨年よりコロナ禍の影響がより少なくなったことでエントリー数が減ってしまったのかな?
じゃ、来年はどうなるの?
全日本にでる理由が薄いからでない?
現実のセーリングでも全日本の枠がどんどん下位に回されていくことを思い出す。こちらは金銭的な面が非常に大きいだろうが
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