イタリア選手権2022 レポート

過去2年のイタリア選手権はMCES_Rockが2連覇している。彼にとっては3連覇のかかったレガッタである。

レースには20名がエントリー、内1名がDNSで19名で争われた
画像は配信のスクリーンショットを使用


エントリーリスト
 

1R-offshore racer

スタートはライン上側が人気となり、下側はやや過疎気味となった。上側でスタートした艇は1艇幅あるかないかのスペースで加速しなければならない状況だったのに対して、下側では加速に十分なルームがあったので非常に良いスタートを切れた。
 
さらにスタートラインが本部線側が下がっていてアウター有利という状況もあり、スタート直後からレグ中盤にかけて下側艇団が有利な状況でレースが進行した。
スタート前の様子

レグの中盤で大きな左振れシフトが入って、下側からスタートした艇団がゲインした
その後、マーク間際で大きな右振れシフトが入ってきた。
 
下側艇団は2タックでマーク回航をした。2タックの内訳はいずれもシフトを利用したタックであった。
それに対して、右海面からアプローチしてきた艇団はスタートで埋もれてタック数が増えてしまったり、左振れシフトを十分に掴めずにゲインできていないので、左展開の艇団に差をつけられてしまった。
 
1上マークを上位で回航した艇はいずれも下側からスタートして、ポートアプローチを行った艇だった
最後に右振れが入る様子

1上以降は、左展開でレースを進めたが競り負けてしまった艇と右展開をした艇団との勝負となった
 
オフショアはブランケットの範囲がとても強く、下レグでは先行艇と後続艇の差が縮まりやすい。
 
下マークは大変混雑し、ペナルティが多く発生していた。ペナルティを受けずにレースを進行した艇が順位を上げることができた。
 
レースは下側からスタートしたMCES Rockが1位を取った
混雑している様子

2R-FAREAST 28R

2R目も上側が人気となり、混雑のなか複数艇がペナルティを受けた。そのなかで上1のポジションからgoodスタートをしたのは前のレースで1位をとったMCES Rock
さすが覇者!素晴らしいスタート技術をお持ちのようで
 
 一方で下側はアビーム程度まで下して加速できるルームがあった。そこからバウを出したスタートをしたのはMCES AmosDBだった
黄色艇がAmosDB わずかだがバウを出せている

レグ中盤で風向がイーブンに戻って続々と艇が返していった
そこで良いポジションを獲得できたのは上側からスタートした艇団だった
Ttambleとその下側のRockが右振れでゲインする前の様子

2回目の振れは大きな右振れシフトとなった
 
この振れでMCES Rock, REVO_Ttambleらが大きくゲインし、1,2位で回航!

レグ終盤で少し左に振れ戻り、MCES AmosDBが高さを取り戻し3位での回航となった
回航の様子

2上では大きな右振れ→大きな左振れと風が大きく動いた。
回航直後から右展開をして、リフトでポートレイライン付近まで到達できた艇がゲインした
 
MCES AmosDBは右振れの風を上手く利用できず順位を落とした
一方でREVO__Moro di Napoliはどちらのシフトも利用することができ、2位まで浮上することに成功した
右海面が有利

ポートレイライン付近で大きな左振れ

3R-Laser

 スタートは右振れ、アウターが高いラインでおこなわれた
スタート直後の様子
 
真ん中より下でスタートした艇はラルの左振れでポートに返して、その後もコツコツとタックを返して高さを稼ぐコースを引いた
 
一方で右海面で展開した艇は大きな右振れシフトでのビッグゲインを狙ったコースとなった
大きな右振れが入った様子

右展開をした艇の勝敗をわけたのは右振れのブローにしっかりと乗りきれるか?だった
 
ブローの下側を走ってしまい、十分なリフトを得られない艇が散見された
 
しっかりと右端まで出して大きなゲインを得られたのはREVO_Ttambleのみだった
非常にもったいない
 
回航は右海面と左海面のトップが同時に到着した
コツコツとタックを返して、高さを稼いだ左展開艇と右側の大きな振れでのしあがった艇が同時にマークに到着する面白いレースとなった
 
 ダウンウィンドではLorenzoなどブランケットを上手くかわすことができた艇が前にでて、逆にブランケットに飲み込まれてしまった艇は順位を大きく落としてしまった

Ttambleが1位回航!

4R-Nacra17

相変わらず上側が人気のスタートとなった
左降れのスタートとなったので、スタート後すぐに返せるかがポイント
 
ラインの真ん中でスピードのある状態でスタートかつすぐに返したMCES Filipo Lanfranchiが良いポジションを獲得した

ペナルティスタートをした2艇がリコールする様子


レースは右に向かった艇が返しはじめたころに動いた
 
2回目の振れは左振れのラルだったのでレイライン付近まで出すことでゲインを獲得できる状況だった
 
ポートで走っていたMCES Filipo LanfranchiはMCES Rockをカバーする形でレイラインよりレーンを下げて左海面に向かった
 
一方でREVO_Losaigiaはスタボレイラインまで出したところでマークに向かいはじめた
 
しばらく走ったあと、MCES Filipo LanfranchiはREVO_Losaigiaをカバーするために2タックを打ち、ポテンシャルを失った
ポートレイラインまで出したREVO_Vallio86はタック数を抑えるかつ振れを掴みゲイン!
 
マーク際ではほんのわずかの差でREVO_Vallio86が1位で回航!
MCES Filipo Lanfranchiは2タックで失ったポテンシャルが致命的となった
 
Vallioにしかけてペナルティを受けるFilipo

5R-49er

 風は右振れ、ラインは本部船有利のスタートだった
右振れシフトが入りきる前にスタートしたので、早く2タックを打てるか、ペナルティスタートを行えるかがポイントとなった
 
スタート前の様子 

 MCES AmosDBはクリアでスタートしたあとすぐさま2タックを打った
 
一方でLorenzoはペナルティスタートでスタート直後から右に向かった
 
ペナルティスタートでゲインするLorenzo

 
 その後、Lorenzoはタックを返して左へと向かった
MCES AmosDBはLorenzoに対して1タック分のロスがあったもののブローによるスピード差でミートする頃には同ポテンシャルとなっていた 

 ※49erは15-22 knotsの風域ではシフトゲインとスピードゲインを考慮しなければならないので非常に難しい

回航はLorenzoがMCES AmosDBを情けかヘイトケアかプレイングミスかわからないが、下受けをしたことによってMCES AmosDBが1位回航となった
その後も順位を守りきり1位でフィニッシュした

※複数レース連続で行われるレガッタでは、その後のレースで変なヘイトを貯めないために無理な執拗なカバーやペナルティを与えないことがある
 
回航の様子


6R-J70

 
スタート前の様子


レース序盤は目立った振れがない海面だった

中盤以降に右振れが入ってくるので序盤から右展開をした艇が大きくゲインした
中盤に大きく右振れが入った
 
風が大きく振れ動いていたにも関わらず、マーク付近では非常に混雑した
 
MCES Filipo Lanfranchiがポートアプローチからレイライン足りなめで返して、ピンチングで強引に回航したことによってペナルティが多く発生した

回航はオーバーセールをして大きなゲインを獲得していたREVO_Ttambleが棚からぼた餅で1位回航、続いてMCES Filipo Lanfranchiが2位で回航して、そのままフィニッシュした
マークに集まっていく様子
ピンチングで回航する様子
 
6Rを終えて残るはメダルレースだけとなった
ここまでのリザルトは以下の通り

上位3名がメダルレースに進出する
なお、この時点で1,2,3位が確定していたので最終レースはお遊びの状態となった


メダルレース-F50



スタート前の様子

3名で行われるF50のメダルレース
少ない人数で行われるF50は下側でスタートすることが基本戦術となる
 
今回のスタートはかなりの軽風だったのか?MCES Rockが大きく出遅れた(1位確定だからやる気なかった?)
 
先行する2艇は上側がLorenzo、下側がREVO_Vallio86でスタートを切った

REVO_Vallio86は下側を位置取ることができたが、十分なスピードがなくLorenzoに攻撃を仕掛けることができず2位で回航した


1位で回航したLorenzoだったがREVO_Vallio86を抑えるタックに失敗!
順位を落として2位で1上回航
うーーん、もったいない

2位のLorenzo
 
2上ではREVO_Vallio86がLorenzoに攻撃をしかけペナルティ与える
しかし、上りすぎてしまったため減速し、順位を3位まで落としてしまった
遊び過ぎでは?笑

レースはLorenzoが1位、MCES Rockが2位、REVO_Vallio86が3位でフィニッシュ!

圧倒的な速さを魅せたMCES Rockが3連覇達成!!おめでとう!

リザルトは以下の通り


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